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2040独立自尊プロジェクト IMPACTISM
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IMPACTISM “OUR FUTURE” #2-5: 身近なとっかかりから健康を見つめなおす——たとえば、食事と運動について。

by 2040独立自尊PJ
2022年11月13日
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IMPACTISM “OUR FUTURE” は慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート (KGRI) による2040独立自尊プロジェクトによって生まれた、学生による番組です。2040年には未だ人類が経験したことがない超高齢社会が到来し、私たちの生活はもとより、国の基盤も揺るがすような危機に直面すると考えられています。この「2040年問題」に対して、大学での学びが将来どこに結びつくのか、未来を担う学生の目線で今とこれからを発信していきます。

IMPACTISM “OUR FUTURE” #2-5: 身近なとっかかりから健康を見つめなおす——たとえば、食事と運動について。

Season2 第5回では、学部4年の小栗章太郎さんが、”健康管理”をテーマにお話しします。日本は超高齢化社会だと言われて久しいですが、「35%」という数字が何を表しているのかご存知でしょうか。実は、2040年の日本の予想高齢化率です。来るべき未来に備えて、若い内から健康に気を配ることがこれまで以上に重要視されてきています。今回は健康な生活を営む上で欠かせない食事と運動に焦点を当て、私自身の取り組みを紹介しながら日々の生活習慣についての新しい解釈を試みます。

時事トピックスは、”代替肉”についてです。動物由来の肉がなんとなく環境に良くないことは知っているものの、代替肉にチャレンジするのは少し抵抗があるという方もいらっしゃると思います。そこで、具体的な環境負荷を数字で表しながら、案外普段よく行くお店に植物由来製品のメニューがあることをご紹介します。「えっ、あのお店にも⁈」と意外な発見があるかもしれません。

→ ポッドキャストを聴く(音声配信ツール「Anchor」)

目次

0:07- オープニング
1:16- 28.4%→35% 2:52- (1) 食事について
4:58- 荒れた食生活を送っていたかつての私
7:11- 継続のコツは?
8:30- 「食べる楽しみ」再考
9:50- (2) 運動について
10:22- 通勤通学のトレーニング化
11:38- 運動する楽しみ
12:17- 家事も立派なトレーニング
13:55- ストイック?な私に対する周囲の反応
15:26- いつまでも健康でいたいから
16:25- 若いからこそhealthy&fitに
17:52- 頑張ることがご褒美
19:43- 今日の気になるトピックス:“代替肉”
19:55- 代替肉・培養肉とは 20:49- 代替肉とSDGs
22:18- 植物肉を食べてみた!
23:03- 意外と知らない、植物由来素材を使ったメニューがある身近なお店
24:52- 結びの挨拶

以下全文

皆さんこんにちは。慶應義塾大学4年の小栗章太郎です。

 慶應義塾大学KGRIのプロジェクトで活動している私たち学生によるポッドキャスト。2040年という未来までに日々大学で学んでいる私たち学生に何ができるかを話していく番組です。

 学問はどのように変化していき、そして今学んでいることはどこに辿り着くのか。時事のニュースや話題を、共に語っていきたいと思います。

 「28.4%」。これが、2019年10月現在の日本の高齢化率です。総務省によると、2040年には35%以上にまで増加すると予想されています。このような傾向は日本に限ったものではなく、世界中で高齢化の進行が続いています。つまり、これまで以上に世界規模で高齢者の数が増えるということ。そんな未来にとって重要なことの一つは、正常な判断機能を有し、大きな病気や身体的不自由さもなく元気に仕事を続けることができる高齢者が一人でも多く存在することではないでしょうか。そして健康寿命を延伸するためには、若い頃からの健康管理の積み重ねが必要不可欠だと私は思います。今回は、食事と運動の面から2040年へ向けた健康管理について考えるために、Z世代の一人としての体験談を中心に共有していきたいです。

1. 食事について

 「健康管理」と聞いて、私が真っ先に思い浮かべるのが食事です。私は普段の食事で、高タンパク・ビタミン類を重視しています。ところで、皆さんはフルーツについてどのような認識を持っているでしょうか?我が国の農林水産省は一日あたり200g以上のフルーツ摂取を推奨しています。しかし現実には、2015年時点での20代の果物類、一人・一日あたり摂取量は57.6gと、目安の4分の1に近い数値です。私はこのような事実に驚き、果実類のメリットを調べ始めました。それ以来、毎朝のフルーツは今日まで三年間継続しており、キウイもりんごもぶどうも皮ごといただいています。ちなみにタンパク質は、肉、特に牛と豚を避け、卵と豆腐、納豆、プロテインから摂取しています。普段の食事で肉を避けるのは、大腸癌等の病気を予防するためです。テスト前や付き合いなど、一部の例を除いてお菓子は一切食べません。空きっ腹に砂糖を入れると身体に大きな負担をかけてしまうので、食べる順番にも気を遣います。

 何だか物凄くガチガチに食事管理をしていて、窮屈そうに思えるかもしれません。ところが、大学入学直後は割と好き勝手に食べていたのです。基本的に自炊はしていたのですが、その日の気分やストレスの大きさによってお菓子やスイーツに手を伸ばしてしまうこともあり、若干暴食気味だった頃もありました。しかしこうした無秩序な食生活はトランス脂肪酸やコレステロールなどの物質を溜め込んでしまうため、当然身体に負荷がかかります。荒れた食生活を送って不健康になることはいとも簡単にできるのに、健康を取り戻すには長い時間と「食べたい自分」との苦しい闘いに勝つことが必要です。それに、体内に蓄積した毒素は知らない間に自分の生活を病気や無気力などで蝕んでいきます。健康になりたいと思っているのに、わざわざ逆の行動をしてから来た道をスタートまで戻るようなことは非効率だし、時間やお金を無駄にしていると気付きました。再三自制に失敗していたのにもかかわらず目を覚ますことができたのは、絶対に意志の弱い自分に打ち勝ってみせると自分に言い聞かせ続け、勝利した日数を一日ずつ更新していったからです。一日でも折れたら振り出しに戻ってしまいますから、負ける訳にはいきません。継続のコツは、例外を認めないことです。「毎日少しだけ」や「特に頑張った日に」など、不健康なご褒美を適度に楽しめるのであれば、既にやっているはず。「今日を限りに辞める」というのも残念ながらあまり上手くいきません。私はそれができなかったので「特例を排し言い訳を認めない」という戦略を取るしかありませんでした。また一時期は、溜め込んだ毒素をデトックスするために断食に挑戦したこともあります。まず一日三食の生活から二食、一食と徐々に減らしていき、それから二週間だけ断食しました。少量のフルーツと水だけで過ごすのはかなり辛かったですが、終わった時は身体が軽くなった気がしました。

 食べる楽しみも大切だとは思いますが、食べられなくなる身体になるまで健康に無頓着でいるのは却って不幸な気がします。なので、より長い人生においてできるだけ長く食を楽しむためにも、せめて平時の食べ物だけは身体が必要としている栄養素を必要な分だけ摂れるような、シンプルなものにしたいです。そうすることで複数人で食卓を囲んだ時のご馳走がより特別なものになります。それに、自分の身体を自分でコントロールできる快感と、自分との約束を守り続けている達成感が得られるのでとても楽しいです。運動とセットで行うことで引き締まった美しい身体をつくることができるのも食事による健康管理の醍醐味だと言えます。

2. 運動について

 最も健康に良いのは、おそらく「どんなスポーツをするか」よりも「身体を動かすことをいかに楽しむか」ではないでしょうか。そのような意味で、最低筋力を維持できて尚且つ楽しめる活動であれば何でも良いと思います。

食事の項でも述べましたが、私は特別ストイックな暮らしをしている訳ではありません。運動に関しても、ただ普段行っている活動を再解釈するところから始めました。例えば、登下校や授業時間もトレーニングに変えることができます。徒歩や自転車通学の人は言わずもがな、電車を利用する人も立ちながらセスジを伸ばしたり、吊り輪にあまり頼らずインナーマッスルと丹田を意識してバランスを取ったりできるでしょう。講義が始まったら、90分間真っ直ぐな姿勢をキープするチェレンジをしてみてはいかがでしょうか。何分間耐えられたかを手帳につけておき、次の授業で記録更新を狙うというゲーム感覚でやってみると面白いかもしれません。

 ゲームと言えば、eスポーツで家族や友達と楽しみながら身体を動かすのもいいですね。「Wii Sports」や「Just Dance」など、好みに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。もしかしたら、本当に外で身体を動かしているかのような臨場感を持って運動を楽しむことができるようなVRのeスポーツが普及するのも時間の問題かもしれません。

 また、家事も立派なトレーニングになります。洗濯物を干す作業はしゃがむ、立つ、伸ばすという三つの動作の繰り返しですし、料理は立ちっぱなしです。風呂掃除や草取りに至っては全身を使いますから、かなり良い運動になるのではないでしょうか。そのほか、階段や坂の昇り降りを「運動」と捉えてみたり、近場の買い物ならクルマの利用を控えたりと、わざわざ健康のためにスポーツを始めなくても、ジムに加入しなくても、日常生活の中でできることはたくさんあります。実際、NEAT(非運動性活動熱産生)という考え方があり、日々のあらゆる活動を運動であると解釈し直すことで、代謝を上げ健康リスクを下げるということで注目されています。家に居ながらできるので、感染が心配な今の時期に検討してみてはいかがでしょうか?

 ここで、私の健康意識について私の家族や友人はどのような反応を見せているのかに関心がある方もいると思うので、この点について少し紹介します。これまで節食や水シャワー、湯シャンなどあらゆる試みで健康を維持しようとしてきましたが、一日一食なんて考えられないと呆れられたり、逆に身体への影響を心配されたり、やめるよう頻繁に催促されたりしていました。このことから、あまりにも一般的な認識からかけ離れたことをすると受け入れてもらえないことに気付きました。と同時に、深く浸透し過ぎた一般常識は疑うことすらしなくなり、「当たり前」のことだと見做され誤った習慣を続けてしまう可能性もあるのかもしれないと思いました。ちなみに、現在ではシャンプーやコンディショナーの使用を再開しています。

 さて、なぜここまで食事を制限したり意識的に運動したりするのかというと、自分がいくつになっても自立していたいからです。自分の世話は自分でし、誰も煩わせず、病院にも通わず健康に過ごしたい。自分の身体を自分でコントロールできなくなってしまう状況を想像する度に、できなくなってしまうことの多さを思い、ひどく恐ろしく感じます。そして、だからこそ自分は今から準備をしておくのだ、と初心に帰らされ、健康生活の継続に一層熱が込もるのです。

 健康寿命延伸のために、私たち若い世代が今日からできることは二つあります。それは、「何のために食べるのか」を考えることと、姿勢を意識することです。前者は、食事の度に考えることで必要ないものを食べることへの抑止力になるでしょう。「ちょっとお腹が空いた」程度の欲望に威力を発揮するのではないでしょうか。後者は、背中や首が曲がり将来不自由を被ることを防ぎます。スマホを眺めている時、講義を受けている時、電車に乗る時、気づいたら姿勢を正してみてはいかがでしょうか。お腹を凹ませるようにすると比較的ラクに良い姿勢をキープできる上、反り腰の防止策にもなるのでおすすめです。

 ヘルシーな食生活を選択して、せっせと運動する。そんな私の生活では、スイーツやショッピングではなくトレーニングや達成感が「自分へのご褒美」です。しかし決して無理をしているわけではなく、むしろ楽しんでやっています。実際、現在は気力に溢れ、体重も6kg減り、何をどれだけ食べたら身体がどう反応するかも少しずつわかってきました。皆さんも、「強制」や「不味い」、「苦痛」などという先入観を一旦脇に置いておいて、健康生活の中に何か楽しめる要素を見出してみてはいかがでしょうか。人生100年時代になり、今までよりも寿命が伸びるからこそ、今まで以上に日々の積み重ねが大きな意味を持つのだと思います。

今日の気になるトピックス

 今回取り上げるトピックスは、代替肉です。代替肉とは、植物由来の原料を用いて製造した食品のことで、肉のような味と食感を得るのを最終目標とした新しい食べ物です。似たようなものに、培養肉といって家畜の細胞を体外で培養させて生産する肉がありますが、こちらは飼育や屠殺で生じる環境負荷が軽減する等のメリットがある、動物性の食べ物です。国内外で投資が盛んになっている分野の一つであり、今後もより一層伸びていくと思われます。

 健康上の理由から私自身は肉を極力食べないと先ほどお伝えしましたが、実は地球の持続可能性のために避けたいというもう一つの理由もあるのです。国際連合食糧農業機関(FAO)によると、家畜による温室効果ガスは全排出量の14.5%を占めるそうです。輸送・交通による温室効果ガス排出量は21%だそうですから(国際エネルギー機関IEAによる)、いかに畜産業や酪農業が自然環境を傷つけるかがわかります。また、飼料として与える穀物を人間の食用に回せば飢餓を救えたり、放牧のためにむやみに土地を切り拓かずに済んだりと、肉の消費を控えることで住み良い地球を維持することができます。だから私は、代替肉や培養肉の普及に賛成なのです。

 実際に植物肉を食べたことは何度かあります。肉のような味はあまりしませんでしたし、食感も同一ではありませんでしたが、問題なく食べることができました。「これはもはや、食肉を代替するものではなく『植物肉』という新しい食べ物なのではないか」というのが正直な感想です。おそらく肉好きの方には物足りないと思うので、今後の発展が楽しみです。

 ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、今や幾つかの飲食店で植物由来の素材を使ったメニューが販売されています。例えばモスバーガーでは、2021年9月に「Green Burger Teriyaki」という動物性食材を使用していないハンバーガーを発売したそうです。 タリーズコーヒーでも、チーズの代わりに豆乳を使用したスイーツを提供しています。 そのほか、スターバックスコーヒーやコメダ珈琲店をはじめとする喫茶店でも、牛乳を豆乳に変更するオプションが用意されていたりと、徐々に食生活の多様化に対応してきています。次回お気に入りのお店へ行くときは、いつもよりメニューを注意深く眺めてみてはいかがでしょうか。もしかすると、今まで気が付かなかった面白い発見があるかもしれません。

 今回の配信はいかがでしたか。

 日々の出来事の疑問、社会、経済、文化、環境、国際的なトピックを若者独自の目線で、リスナーの皆さんと共に考え作っていく番組です。時代と共に変化していく学びについて、少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです。次回も楽しみにしていてください。

 以上、慶應義塾大学4年の小栗章太郎がお送りいたしました。

Tags: #2040年問題#2040独立自尊プロジェクト#KGRI#代替肉#健康管理#大学生#慶應義塾大学#超高齢社会

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