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2040独立自尊プロジェクト IMPACTISM
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【5/16開催レポート】「2040コミュニティ」の底力! 研究者ピッチ会

by Keita fukasawa
2022年11月16日
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自分たちの未来に、大きなインパクトを届けたい。学生も先生も、大学も企業も、あらゆる垣根を超えて想いや気づきを連鎖させていく「2040コミュニティ」( 2040独立自尊プロジェクトコミュニティ)。
その本格始動に向け、いよいよ勢いが高まってきたところ。4月26日に開催されたワークショップ(※1)に続いて今回は、「2040独立自尊プロジェクト」の研究者たちによるピッチ(発表)イベントを実施しました。

コミュニティの発進には初速が肝心。東京が誇るイノベーション拠点「CIC Tokyo」を舞台に、慶應義塾の内外から学生や教員、企業や行政などさまざまな顔ぶれを集めて行われたピッチ9連発——熱気あふれる発表の様子をレポートします。

(※1)【4/26開催レポート】“未来の逆転” がここから始まる!? 「2040コミュニティ」ワークショップ


イベント名
「2040コミュニティ交流会 〜研究者ピッチ編〜」 
実施日/実施方法
2022年5月16日 CIC Tokyoにて実施

記事制作スタッフ
写真:沖江佳子(慶應義塾大学 2040独立自尊プロジェクトコミュニティ担当)
文:深沢慶太(編集者/IMPACTISM記事編集ディレクター)


【研究ピッチ報告】縦横無尽!
9名によるビジョンドリブンな発表会

職業や肩書きに関わりなく、あらゆる人の先行きに直結する「2040年問題」。極めて複雑で同時多発的な社会課題だからこそ、分野や組織にとらわれている場合ではありません。
そもそも未来は一筋縄ではいかないもの。あらゆる垣根を乗り越えて意見やアイデアを共有し、常識をひっくり返していく。その相乗効果によって、思いも寄らぬテクノロジーやメソッドを生み出そう——。

この日の登壇者は、KGRI「2040独立自尊プロジェクト」に携わる個性豊かな研究者9名。まずは前回のワークショップの振り返りに続いて、会場の参加者51名全員が30秒ずつ自己紹介を行います。内訳は企業11社から22名、研究者18名、学生や公的機関、フリーランスを含む11名。
これだけ多様な顔ぶれが、これから始まる[持ち時間3分 × 合計9名]の研究ピッチを待ち受けている。いったいどんなシーズやビジョンが飛び出すのか? 期待に胸が高鳴ります。

人間と機械の融合を目指す
“理工学×○○” の革新者たち

ピッチの先陣を切ったのは、「2040独立自尊プロジェクト」において人間と機械の融合・調和を目指す「革新的ソフトマター統合プロジェクト(RISΣ/ライズ)」から4名の研究者たち。

「RISΣプロジェクト」1番手は「エクソソームチーム」を率いる慶應義塾⼤学理⼯学部機械⼯学科教授の尾上弘晃さん。人間の細胞から放出される「エクソソーム」という微小な細胞間情報伝達物質に着目。がんの転移を予測したり、エクソソームの投与技術を開発したりするなど、まったく新しい医療の実現を目指していくと語ります。

2番手は「ソフトロボットチーム」から慶應義塾大学大学院理工学研究科の早田圭之介さん。全身をうねらせて泳ぐ海洋生物「ヒラムシ」の動きを解明し、そのメカニズムを模倣したソフトロボットを研究開発。従来の “固いロボット” には不可能な狭い配管内の修理を行うロボットや、体内の狙った部位へ薬剤を届ける微小サイズのロボットを構想しています。

3番手は「ハプティクスチーム」から東京大学大学院工学系研究科教授の酒井崇匡さん。成分の6〜9割を占める水に高分子を加えることで、手術時に血管をふさいだり、柔らかく切れない耐久性を発揮したりと、革新的な特徴を発揮するハイドロゲルを研究。この物性を活用し、医療現場や環境中で活用するなど、新素材による社会課題の解決を目指します。

4番手は「人工皮膚チーム」から東京大学生産技術研究所准教授の松久直司さん。「ゴムは電気を流さない」という常識に反し、何倍にも伸びる伸縮性を持ちながらも電気を通す素材を研究。“伸びる電池” などの可能性に加え、人間の肌と変わらない見た目と伸縮性を持つウェアラブルデバイスを開発し、未来の暮らしを支えたいと話します。

テクノロジーと人権の関係を
“法学×○○” の観点から投げかける

続いては「2040独立自尊プロジェクト」より、GAFAなどをはじめとするプラットフォーム企業の影響が深まるネットワーク空間と、個人の尊厳や新たな秩序のあり方を研究する「プラットフォームと『2040年問題』プロジェクト」から2名が登壇。

「プラットフォームの法的倫理的課題」について発表したのは、KGRI特任准教授の河嶋春菜さん。個人データを活用するデジタルメディアの発展に伴い、フェイクニュースやフィルターバブル現象が人々の分断を招くなど社会問題化する昨今。こうした個人データの扱われ方と人権や民主主義との関係を問い、どんな世の中をつくっていくべきかを提起しました。

慶應義塾大学大学院法学研究科の小久保智淳さんは「BMIと認知過程の自由」をテーマに、憲法学と神経科学の新しい融合領域「神経法学」を紹介。脳とコンピューターを直結するBCI(ブレイン・マシン・インターフェイス)を例に挙げ、技術と人間の関係を捉え直すことで、過度な恐怖心と科学神話の双方を払拭し、健全な発展に向けた議論につなげたいと語ります。

超高齢化に健康で立ち向かう
“医学×○○” のユニークな発想

次なる3名は「2040独立自尊プロジェクト」より、高齢者を含めたすべての人が個人の尊厳とともに健康に生きていく仕組みづくりに取り組む「健康寿命延伸プロジェクト」に携わる研究者たち。

KGRI特任教授の鳥谷真佐子さんの研究テーマは「健康維持のための介入サービスプラットフォーム」。超高齢化に伴う諸問題の解決には健康寿命の延伸が有効ですが、運動など健康習慣の継続には努力が要る。そこで個人情報を守りながら、運動を促すサービスや食事改善に向けたサポートなどを都市環境の中に実装するのはどうだろうか、という提案です。

続いては、「健康概念の再考とシミュレーション」の研究に取り組むKGRIプロジェクトメンバーの李慶姫さん。現在、日本人の健康寿命の実態と理想には8.69年の開きがある。このギャップを解消し、“長寿=社会の財産” という意識を広げるため、“健康” という概念にまつわる社会調査を行う一方、健康寿命の質を判定するシミュレーションにも取り組んでいます。

そして大トリを務めるのは、KGRIプロジェクトメンバーの中島千鶴さんによる「余薫〜習慣型 嗅覚トレーニングシステム」。加齢に伴う嗅覚低下は、食欲の減退や異臭に気づきにくくなるなど大きな問題。そこで、生活の中で嗅覚トレーニングを継続できるようなデバイス「余薫(よくん)」の開発に挑んでいます。

【まとめ&感想】集合知を実感。
「2040コミュニティ」の核心ここにあり!

以上で合計9名の研究ピッチが終了。どの発表もわかりやすく練られた内容で、「もっと知りたい」という欲求をかき立てるものばかり。
その想いに応えるかのように、最後に発表された「余薫(よくん)」のプロトタイピングを体験できるワークショップも実施されました。

全員がグループに分かれ、用意された4種類の香り(ユーカリ、クローブ、ラベンダー、レモン)を一人ずつ嗅いで、提示された画像と最も近い香りを選びます。最後に正解と回答の割合を発表。嗅覚と視覚イメージとの意外な関係に驚き、会話が深まるなど、この場に居合わせた人同士の距離感がぐっと縮まるのを感じました。

登壇者による集合写真。(新型コロナウイルス感染予防対策のもと、撮影時のみマスクを外しています)

最後に懇親会が行われ、この日のプログラムは終了。プレゼンを聞くだけの研究発表会とは違い、肩書きも専門性も異なる参加者をあえて混ぜ合わせ、領域や組織をマッシュアップする試みを身をもって体験することができました。
発表されたテーマにしても、目的や分野はじつにさまざま。その背景には、異分野融合によって社会課題の解決を目指すという「2040独立自尊プロジェクト」のコンセプトがあります。2040年に向けて健康寿命を伸ばす仕組みを考えながら、新たなデバイスなど画期的な技術を実装し、並行してデータ活用のあり方を法的に整備する……というように、大きな連携の輪によってイノベーションの種を蒔いていこうというのです。

とはいえ、これは「2040コミュニティ」本格始動の準備段階。きたるべき飛翔に向けてスクラムを組み、大推力を生み出す “集合知エンジン” に点火したばかり。テイクオフはいよいよ間近です!

【告知情報】

これまでのワークショップや研究者ピッチを経て、いよいよ「2040コミュニティ」の本格始動を告げるキックオフイベントが開催されます。
ぜひ、みなさまのご参加をお待ちしています!

【告知】5/31開催「2040コミュニティ」キックオフイベント

Tags: #Z世代#イノベーション#コミュニティ#サステナビリティ#慶應義塾大学#超高齢社会大学生

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