慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)「2040独立自尊プロジェクト」の研究成果として、書籍シリーズ「怪獣化するプラットフォーム権力と法」(慶應義塾大学出版会)全4巻が刊行されました。
2つの怪獣:国家「リヴァイアサン」とデジタルプラットフォーム「ビヒモス」
いま、急成長する科学技術、とりわけAIの力を背景に、リヴァイアサン(=国家)とは異なる〈怪獣〉が再び姿を現し、リヴァイアサン一強を前提とした近代的法システムを強く揺さぶり始めている(……)。
「怪獣化するプラットフォーム権力と法」と題する本シリーズは、グローバルなメガ・プラットフォームを、旧約聖書(ヨブ記40-41章)に、海獣リヴァイアサンと二頭一対の怪獣として描かれる「ビヒモス」に喩えて、リヴァイアサンとビヒモスの力の対抗と、その制御のあり方を法学的に検討し、自由と民主主義の行く末を展望しようとするものである。
(山本龍彦「本講座の刊行にあたって」より)