はじめまして、東京大学大学院修士1年の小川凜太朗です。
現在、私は東京大学大学院にて高速ビジョンと制御工学の研究を行っていますが、それと並行して「2040独立自尊プロジェクト」に参加し、KGRIの加藤靖浩先生と共に、”地方と都会の若者が挑戦できる機会の不均衡”を解消し、地方創生に繋がる取り組みを行っています。地元の富山県朝日町で18年間、そして東京での5年間を通して、地方には、もっと多様でユニークな挑戦者、そして彼らが挑戦できる仕組みや環境が必要だと強く感じました。ITの進化によって地方にいても多様な情報にアクセスできる時代が訪れましたが、情報を得るだけでは足りません。その情報をどう感じ、どう行動に結びつけるか――”体験”や”刺激”という面で、まだ大きな格差が残されていると感じています。独立自尊プロジェクトを通じた勉強会で得られた学びを、自分自身の成長に活かしつつ、皆さんと共に、よりパワフルな2040年の日本を築いていけることを心から願っています。
## さて、今回はそんな私のもう一つの活動をご紹介させてください。
実は先日、GoogleやIncubateFundなど4社共催で行われたハッカソン “LLM Hackathon 10X”に参加しました。共同創業した株式会社G.P. Eyeceより私と原田零生、原弥麻人の3人で開発中のプロダクトを発表し、幸運にも最優秀賞を頂くことができました。この大会は「日本からグローバルに展開できる可能性を持つAIツールを創出すること」を目的に開催されたもので、審査員の金剛洙氏(株式会社松尾研究所 取締役)や安田洋介氏(株式会社Alenx 代表取締役CEO)など、AI事業の最前線でご活躍なさっている方々から評価いただけたことは大変光栄な経験でありました。
発表の様子 @Google for Startups Campus
## G.P. Eyeceのミッション
G.P. Eyeceは、「LLM(大規模言語モデル)を活用してストレスフリーなコミュニケーションを実現する」ことを掲げ、新たなAIサービスを開発しています。私たちが目指しているのは、恋愛や職場などのコミュニケーションに悩む2者の”間に立つ”存在です。2者のことをよく理解し、常に中立で、いつでも頼れる存在――そんな存在は、友人や知人の中でもなかなか見つけるのが難しいのが現実です。また、これまでの多くの相談AIサービスは1対1の形式に限られており、2者間に生じる複雑な悩みを十分に解消できていないと感じています。私自身、人間関係が深まるほどに不安や思い込みが増し、それが原因で身勝手な行動をしてしまうこともありました。この経験を通じて、2者間のコミュニケーションに特化した、新しいアプローチの必要性を強く実感しました。これまで「仕方がない」と諦めていたコミュニケーションの問題に、”2者の間に入るAI”を通じて解決策を提供し、より多くの笑顔が溢れる社会を目指してまいります。
## お知らせ
11月には、カップル向けの恋愛相談サービス「standby.」をリリース予定です。このサービスでは、日々のお悩みの解消だけでなく、2人の価値観に基づいた飲食店の検索機能も搭載しています。より多くの方々にストレスのない笑顔あふれる時間を提供できるよう努めてまいりますので、ぜひお使いいただけると幸いです!
集合写真。私の他に、原田零生、原弥麻人の2人が参加しました。