駒村圭吾編著『Liberty 2.0―自由論のバージョン・アップはありうるのか?』(弘文堂、2023年)
2040独立自尊「プラットフォームの”2040年問題”」のメンバーが書籍を出版しました。
出版社ウェブサイトより立ち読みできます。
ぜひお手に取ってください。
デジタル時代の「自由」を追究する
自由(リバティ)とは何か。どんなに行動を誘導(ナッジ)されても、たとえプラットフォームにプライバシーを握られていても、あるいは脳がコンピュータと繋がっても、そこに「自由」はあるのか。ベーシックインカムを実施すれば人は「自由」になれるのか。「自由」と民主主義の関係は盤石なのか―。社会そのもののあり方を変えかねないテクノロジーやその適用事例、およびさまざまな今日的イシューを題材に、動揺を強いられているかのように見える「自由」概念のゆくえを展望し、そのバージョン・アップの可能性を探る。
(出版社ウェブサイトより
目次
- 序章:自由論の錯綜:Liberty 1.0の状況〔駒村圭吾〕
- ナッジ:自由を保障する公共政策の技法・思想・実装〔瑞慶山広大〕
- ゲーミフィケーション:社会に埋め込まれた「ゲーム」は自由のあり方をどう変えるか?〔井上明人〕
- AI:人工知能についての二種類の批判とそれらの技術的・規範的な議論への含意〔西村友海〕
- オートノミー:生き物の自由と、社会-技術システムを作る自由〔河島茂生〕
- ニューロサイエンス:ブレイン・マシン・インターフェースの近未来と神経法学〔小久保智淳〕
- プライバシー:プライバシー1.0、2.0、3.0、そしてその先のプライバシー〔成原 慧〕
- ポスト・トゥルース:陰謀論の時代における「リアル」な政治を求めて〔水谷瑛嗣郎〕
- ベーシック・インカム:正義・自由・尊厳〔宇佐美誠〕
- デモクラシー:「自由×民主主義」の融解?〔吉田 徹〕
- 終章:自由論のゆくえ〔駒村圭吾〕
- *序章と終章を除く各章末に、執筆者全員による「Discussion」を収録